当院のCT検査について|流れ・所要時間・注意点

CT検査は、体のなかの状態を詳しく調べるために行われる検査です。

こちらのページでは、CT検査の内容や流れ、所要時間などをはじめての方にもわかりやすくご紹介します。

目次

CT検査とは

CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、X線を使って体のなかを詳しく調べる方法です。

体をさまざまな角度から撮影し、その情報をコンピュータで処理することで、体の内部を断面画像として映し出します。

レントゲン検査が体を正面や横から一方向に写すのに対し、CT検査では、体を輪切りにした画像を確認できるのが特徴です。

臓器の形や大きさ、出血や炎症の有無などを、より立体的に把握できます。

CT検査は、短時間で広い範囲を撮影できるため、体調不良の原因を調べたり、病気の状態を確認したりするために広く用いられている検査です。

CT検査でわかること

CT検査は、病気の早期発見や、治療効果を確認するためにも行われます。

症状の原因を探したり、今後の治療方針を考えたりするうえで、重要な検査とされています。

ただし、CT検査ですべての異常が必ず見つかるとは限りません。症状や状態によっては、ほかの検査と組み合わせて評価することもあります。

CT検査でどのようなことがわかるか詳しく見ていきましょう。

頭部CT検査でわかること

頭部CTは、脳や頭の内部の状態を確認するための検査です。

脳出血の有無、脳梗塞や外傷による異常などを調べる目的で行われます。

急な頭痛や意識障害がある場合や、転倒・事故のあとに脳の状態を確認する際など、早急な判断が必要な場面で実施されることがあります。

胸部CTでわかること

胸部CTは、肺や心臓などの状態を確認する検査です。

肺炎や肺がんなどの肺の病変、胸部の炎症や異常がないかを調べることがあります。

レントゲン検査ではわかりにくい小さな変化も確認しやすく、呼吸器症状の原因を詳しく調べる際などに用いられます。

腹部CTでわかること

腹部CTは、肝臓や腎臓、腸などの腹部臓器の状態を確認する検査です。

肝臓や腎臓の腫れや、腹部の出血や炎症、腸の異常などを調べる目的で行われます。

腹痛の原因を探したり、臓器全体の状態を総合的に評価したりする際にも用いられます。

骨やそのほかの部位でわかること

CT検査は、骨折の有無や骨の状態を確認する目的でも行われる検査です。

体の内部で起きている出血や、炎症の範囲を把握するために用いられることがあります。

CT検査はどんなときに行われるのか

CT検査が行われるのは、なんらかの症状があるときだけではありません。

病気の経過や治療効果の確認など、さまざまな場面で実施されます。

それぞれ、どのようなときに行われるかを見ていきましょう。

症状があるとき

CT検査は、原因がはっきりしない症状がある場合に行われることがあります。

たとえば、以下のようなときなどです。

  • 急に強い頭痛や麻痺が現れたとき
  • 吐血や嘔吐を繰り返しているとき
  • 転倒や事故のあとに、体の内部の状態を確認したいとき

なお、CT検査実施の有無は本人の状態によって医師が判断します。

診察のなかで「念のためCT検査をしておきましょう」と言われることがありますが、これは重い病気を疑っているという意味だけではありません。

見た目や症状だけでは判断が難しい部分を画像で確認し、次の対応を考えるために行われる場合もあります。

経過観察や定期的な確認

CT検査は、すでに診断されている病気の経過を確認する目的で行われることがあります。


これは、治療後や手術後に体の状態がどのように変化しているかを調べたり、再発や悪化がないかを定期的に確認したりするためです。

この場合、自覚症状がほとんどない状態でもCT検査を受けることがあります。

健診・検診のとき

CT検査は、健診や人間ドックなどの検診の一環として行われることもあります。


このときの目的は、自覚症状のない段階で病気の「早期発見・早期治療」です。

病気の重症化を防いで健康を維持するために用いられることがあります。

CT検査の流れ

当院でのCT検査の流れと所要時間をご紹介します。

おおまかな流れは以下の通りです。

  1. 受付
  2. 診察
  3. 準備
  4. 検査
  5. 説明

なお、病気の精査を目的とした検査か、健康診断としての検査かなど、受診の目的によって流れが異なる場合があります

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

①受付

窓口で受付を行います。

必要に応じてマイナンバーカードや保険証を提出します。

②診察

体調不良により当院を受診された場合は、先に診察を行います

一方、健康診断や人間ドックでCT検査を受けられる場合には、診察の前に検査を行うこともありますので、スタッフの指示に従ってください。

③準備

健康診断や人間ドックの方は、準備室で検査服に更衣します。

アクセサリーや時計、金属の装飾がある衣類は事前に外しておきましょう。

④検査

検査台に横になり撮影します。

検査時間は10分〜15分ほどです。

複数箇所を撮影する場合は、さらに時間がかかることもあります。

⑤説明

体調不良によって検査を行った場合は、検査後に医師から結果の説明を行います。

健康診断や人間ドックをご利用の方は、後日結果を郵送するか、直接当院へ検査結果を受け取りにきていただくこともあります。

CT検査にかかる時間の目安

CT検査の撮影自体は10分〜15分ほどで終わることがほとんどです。

ただし、撮影する部位や範囲、撮影箇所の数によって所要時間は異なります。

また、準備、待ち時間を含めると、全体では30分以上かかる場合もあります。

検査内容や混雑状況によって所要時間が前後することがありますので、当日は時間に余裕をもってご来院ください。

CT検査の放射線による被ばくは大丈夫?

CT検査は、X線(放射線)を使用して体の内部を撮影する検査です。

一般的に一回のCT検査で受ける放射線量は、数mSv(ミリシーベルト)ほどとされています。[1]

人体に健康への影響が出るとされる放射線量は100mSv以上とされており、通常のCT検査でそのような量に達することはありません。[2]

以下は、ほかの検査もふまえた放射線量の目安です。

検査内容実際の被ばく線量
CT検査5〜30mSv
胸部レントゲン検査0.06mSv
RI(核医学)検査0.5〜15mSv
PET検査2〜20mSv
参考:放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料|環境省


CT検査は、医師が診察やこれまでの検査結果をふまえ、必要性があると判断した場合にのみ実施されます。

放射線について不安なことや心配な点がある場合は、遠慮せず医師や医療スタッフにお声がけください。

CT検査にかかる費用

CT検査は、医師が必要と判断して実施した場合のみ健康保険の適用(自己負担額1〜3割)となります。

なお、料金は撮影箇所の数、撮影条件などによって異なります。

診察料やほかの検査の料金が加わる場合もあるので、費用が気になる方はお気軽にスタッフにお声がけください。

CT検査を受けるときの注意点

CT検査を安心して受けていただくために、事前に知っておきたい注意点があります

  • 食事について
  • 服装・アクセサリーについて
  • 植え込み型の医療機器について

詳しい内容については、検査前や当日にも医師や医療スタッフからご案内しますので、ご不明な点があれば遠慮なくお尋ねください。

食事について

CT検査の内容によっては、事前に食事を控えるようお願いする場合があります。

これは、胃や腸のなかに食べ物が残っていると、画像が見えにくくなったり、正確な評価が難しくなったりすることがあるためです。

検査前の食事については、事前に医師や医療スタッフからの指示をご確認ください。

服装・アクセサリーについて

アクセサリーや時計、金属のついた衣類は、CT画像に影響を与える可能性があります。

そのため、検査前には外していただくか、できるだけおもちにならないようお願いしています。

検査内容によっては、検査着に着替えていただく場合もありますので、当日は医療スタッフの案内に従ってください。

植え込み型の医療機器について

ペースメーカーやICDなどの植え込み型医療機器は、機器の種類や状態によって注意が必要な場合があります。

植え込み型医療機器をご利用の方は、検査前に医師や医療スタッフへお知らせください。

CT検査でよくある質問

最後に、CT検査時によくある質問についても見ていきましょう。

  • CT検査に痛みはありますか
  • CT検査の結果はいつわかりますか
  • 検査後に気をつけることはありますか
  • 妊娠していてもCT検査は受けられますか
  • CT検査が受けられない場合はありますか

それぞれ、お答えします。

CT検査に痛みはありますか

CT検査そのものに痛みはありません。

撮影中はベッドに横になっているだけで、体に強い刺激が加わることはありません。

検査内容によっては、息を止めるよう指示されることがありますが、短時間で終わります。

検査中はスタッフが見守っていますので、不安な点があればいつでもお声がけください。

CT検査の結果はいつわかりますか

体調不良により検査を実施した場合は、検査当日に結果をご説明します。

また、健康診断や人間ドックをご利用の方は、検査結果を後日郵送することもあります。

詳しい説明のタイミングは、検査の目的や内容、診療状況によって異なりますので、気になる方は事前にスタッフへご確認ください。

検査後に気をつけることはありますか

多くの場合、CT検査後は普段通りの生活を送っていただいて問題ありません。

ただし、検査後に体調の変化を感じた場合や、気になる症状がある場合は、無理をせず医師や医療スタッフにご相談ください。

妊娠していてもCT検査は受けられますか

CT検査は、X線(放射線)を使用する検査のため、妊娠中、妊娠の可能性がある場合には、慎重な判断が必要となります。

そのため、妊娠していることがわかっている場合や、妊娠の可能性がある場合には、必ず事前に医師や医療スタッフへお知らせください。

CT検査を行うかどうかは、検査によって得られる情報の必要性と、安全性を考慮したうえで医師が判断します。

状況によっては、検査の時期を調整したり、ほかの検査方法を検討したりすることもあります。

CT検査が受けられない場合はありますか

CT検査は多くの方にご利用いただける検査です。

ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある場合、植え込み型の医療機器を使用している場合などには事前に確認が必要になることがあります。

不安な点や心配なことがある場合は、あらかじめ医師や医療スタッフへお知らせください。

CT検査を安心して受けていただくために

CT検査は、体の状態を詳しく調べるために行われる検査です。

検査の流れや安全性について事前に知っておくことで、不安を和らげて受けることができます。

わからないことや心配な点がある場合は、遠慮せず医師や医療スタッフにご相談ください。

ほかの検査については、こちらをご覧ください。


参考資料

[1]放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料|環境省

[2]放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和6年度版)第3章 放射線による健康影響|環境省

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